2015/08/26
中国のe-コマース最大手「アリババ」のジャック・マー会長が、香港島の山頂(Peak)近くにある、延べ床面積9,900平方フィート(約1,100平米)の3階建ての邸宅を15億香港ドル(約240億円)で購入したことを、香港各紙が報じています。
「アリババ」のジャック・マー会長にこの邸宅を売却したのは、PCCWの元副議長Francis Yuen Tin-fan氏とその妻でHang Seng 銀行副董事長兼行政總裁のRose Lee Wai-mun氏ですが、両氏が2000年にこの邸宅を購入した時の金額は1億6350万香港ドル(約26億1600万円)でした。Peak周辺は香港有数の高級住宅地ですが、それでも圧倒的に過去最高の取引額でした。
ちなみに、この高級住宅地で日本人にとって一番関係があるのは、在香港日本総領事公邸でしょうか。私も会合で訪問させていただいたことはあるのですが、警備上の理由で写真撮影は許されませんでした。
時価総額20兆円を上回る「アリババ」の6.1%の株式を保有し、Bloombergの長者番付で世界21位にランクされているジャック・マー氏にとっては、15億香港ドル(約240億円)も、大きな買い物ではないのかも知れません。
ちなみに、アリババの時価総額を上回る日本企業は、トヨタ自動車(約23兆6500万円)のみ、アリババと同じ業界に属する楽天の時価総額は約2兆3000万円にとどまります。同じ業界のトップ企業同士では、人口が日本の10倍ある中国では、会社の価値も10倍になる、そういう時代になってきていることが分かります。