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スモールビジネスをどのように立ちあげていくのか?スモールビジネス支援オンラインコミュニティ経営者の経験談を聞く

2024/12/27

経済的自由を最も得られるのは、大企業経営者ではなくスモールビジネス経営者でしょう。
社長1人から2,3人で事業を立ち上げる、売上数千万円から数億円のスモールビジネスは、派手さこそありませんが堅実でしくじりにくく、自由度が高いです。

とはいえ、どのようにスモールビジネスを立ち上げていくことができるのか、想像できない方もいらっしゃるでしょう。

そこで、スモールビジネス支援オンラインコミュニティ「BMRスモールビジネス研究所」を運営しつつ、自身もスモールビジネス経営者である内田誠也様に、ビジネス立ち上げまでの経緯を聞きました。

光通信の子会社で営業のハードワークに集中

OWL:スモールビジネスを始めるまでの経歴を教えてくださいますか?

内田:福岡県の出身で、福岡県の有名ではない私立大学を卒業しました。

大学時代、堀江貴文さんの小説「拝金」などを読んで起業やIT業界に憧れ、卒業後は東京のIT企業に就職したいと考えましたが、ハードルが高かったです。それでITでなくともまずは東京にと思い、OA機器の営業会社に入社しました。

OWL:どのような会社だったのでしょうか。

内田:その会社では秋葉原支店に配属され、関東全域で複合機の営業を行っていました。

具体的には、テレアポ(電話でアポイントを取り付けること)と対面での商談からクロージング(テレアポで取り付けたアポ先を訪問して契約締結)の二つに取り組んでいましたが、私はテレアポが得意ではなかったので、主に商談を担当していました。

あくまで私の所属していた支店の10年前の話ですが、その会社ではアポ取りから商談、契約締結まで、一日で終わらせていました。

都心の会社はこういったOA機器の契約については複数の会社から相見積もりし条件を比較し決めることが多く、何百万円もする複合機を即決では契約してくれません。
しかし地方のお客様であれば比較的即決でご契約いただけることが多く、この経験を通じて、誰に対して、どのようにしたら売れるのかを、肌で感じることができました。

男性化粧品の営業はさっぱりだった

OWL:その後について教えてください。

内田:もともと、IT業界で仕事がしたい、将来起業したいという考えがあり、このOA機器の営業会社は1年弱で退職しました。
その後、男性用化粧品の会社で販売店への営業を行いましたが、それまでの営業とは全く別物で、全然契約はとれませんでしたね。営業といっても、商材、売る相手がどういう人かによって、様々だと痛感しました。
結局、こちらも3か月ほどで退職しました。

いまのビジネスにつながるSEOコンサルティング業務をはじめた

内田:その後、SEOコンサルティングを提供する会社に転職、新規獲得営業とコンサルティング業務に従事しました。

業務のやりがいはあり、楽しかったのですが、あくまで外部からの提案であり、実際に中の人となってプロジェクトを自ら進行できないもどかしさを感じ、SEOメディアを運営していた会社にその後転職。
転職先は薄毛、ダイエット、脱毛、バストアップという、コンプレックス系の分野のSEOで集客し、商品を紹介してアフィリエイト報酬を得るという方法で急成長している会社でした。
しかし、その後、検索エンジンのアルゴリズムが変更され、売上がほぼ消失するほどアクセスが激減し、薄毛に関する知見を活かして育毛剤のD2C事業も立ち上げましたが会社は解散してしまいました。

でも、「記事を書き、アクセスを集め、収益に繋げる」について、この会社で学ぶことができ、後の起業にも繋がっています。

オーナー社長がハードワークを苦にしないのは、彼らがリスクを取り、リターンを得られ、裁量も持っているから

内田:その後、解散した会社で事業責任者をやっていた上司が創業した採用支援会社で仕事を手伝うようになり、起業の後押しとなる、一つの気づきを得ました。

この会社の創業者が当時の私には真似できないほどハードワークしており、なぜだろうと思ったのですが、これは能力や気力の差ではなく、「とっているリスク、リターン、裁量の差」だと気づきました。

それで私もリスク、リターン、裁量を求めて起業しなくてはと考え、起業のネタや方法について調べ始めました。
すると、それまではいわゆるベンチャー、スタートアップでの仕事が長く、起業は新しいこと、斬新なことをやらなければならないと考えていたのですが、スモールビジネスなら新しいことはやらなくていい、むしろやってはいけないという考え方にも触れました。

これが転機になりました。

投資メディアで起業!

OWL:具体的にどのような考えに至りましたか。

内田:起業するにあたって、重要なポイントは3つ、①好きなこと、②得意なこと、③儲かることだと考えました。

まず、私は2017年から暗号資産への投資をしていたので、暗号資産の投資は①好きですし②普通の人よりは得意と言えます。

OWL:③儲かるについてはいかがですか。

内田:儲けるについて、ウェブメディアならSEOで集客しアフィリエイトで売上を作るというやり方が多いですが、これだと過去やったことの繰り返しで楽しくなく、競合も強く確実に勝てるかも見えなかったんですね。

それで着想を得たのが、「マーケットの魔術師」という海外の投資家やトレーダーにインタビューした記事をまとめたアメリカの本です。

この本の日本版をやりたいと考え、2022年7月19日、「Burry Market Research(バーリ・マーケット・リサーチ)」というメディアを立ち上げました。

出典:内田氏運営の投資メディア https://burry.co.jp/

収益については、「読者が集まったら課金しよう」くらいの漠然とした方針でした。

課金モデルを諦め、バックエンドで別商品を売るビジネスモデルに転換

OWL:読者から直接課金するビジネスモデルはうまくいったのでしょうか。

内田:結論をいうと、うまくいきませんでした。

メディアを始めて1.5年ほど経った2024年3月ころ、3つの理由から、このビジネスモデルは難しいと考え始めました。

1つ目は、有料化で読者が減ったら、インタビュイーの協力を得にくくなってしまうということ。

2つ目は、インタビュー記事の内容が、コアなビットコイナー、自動売買で稼ぐトレーダー、スウィングトレーダー、小さい値動きから利益を得ようとして1日に何度もトレードしているトレーダーなど、細分化されており、有料化と相性が悪いということです。

月で100万円くらい売れるかもしれませんが、1.5年間の準備期間を経て月商100万円では割に合わないと感じました。

そこで、このメディアは引き続き無料で提供しつつ、コミュニティなど、別で有料のサービスを提供しようと考えました。

それで最初に考え、ベータ版としてリリースしたのが経済指標勉強会ですが、ニッチすぎると考え、その後、投資コミュニティ、FIREコミュニティ、スモビジコミュニティと考え、2024年7月17日、現在の「BMRスモールビジネス研究所」に行きつきました。

出典:内田氏運営のオンラインコミュニティ:https://note.com/burry_mr

OWL:コミュニティは提供して半年弱ですが、いかがでしょうか。

内田:幸いにも順調に会員様は増えています。ただ、会員数以上に重視しているのは、コミュニティの質です。

実際、既にスモールビジネスを経営している、熱量高くスモールビジネスを立ち上げたいという方の継続率、満足度は高く、反対に、事業の立ち上げについて手取り足取りサポートして欲しい人、今すぐ立ち上げたいとまでは思っていない方は早めに退会する傾向です。

合う人には合う、合わない人には合わないというコミュニティになっていて、合う方はオフ会に参加いただいたり、Discordで活発に議論されたりと積極的に活用いただいています。

また、私自身も、このオンラインコミュニティをスモールビジネスとして、常に磨き上げながら発展させていきたいと考えています。

2024年9月26日インタビュー


この記事の筆者、OWL Investments 代表取締役・弁護士の小峰孝史が執筆した新刊「富裕層3.0 日本脱出」が12月25日に発売されました。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DRJ6WSBV
フリーランス・スモールビジネスオーナーが海外移住して、税負担を軽くし資産形成、お子様をバイリンガルに育てるための裏技を詰め込んだ、2025年の最新ノウハウ本となっています。

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