2015/07/27
「ケイマン」「バミューダ」という場所は、法人税や所得税等が課せられないため、「タックス・ヘイヴン(租税回避地)」と言われる。ケイマン、バミューダだけでなく、英領バージン諸島なども香港の金融業界でよく聞かれる名前である。
タックス・ヘイヴンにある会社は税金を払っていないのだろうか?
ここでもう一度、香港に上場する親会社がケイマンの会社、事業は中国の子会社が行う典型的な「中国企業」のストラクチャーを見てみよう。
現実的には、会社レベルでは、本社機能を置いてたり、ビジネスを行っている香港や中国において税金を払わねばならないし、会社がビジネスを行う時に人を雇っていれば、給料に対して所得税がかけられる。
香港の証券取引所に上場しているケイマンの会社の場合、上場した後は、香港の会社と同様に株式の売買には印紙税がかかる。
日本国内の報道では、これらの「タックス・ヘイヴン」=「脱税」というような報道が多いが、それは一面的であると言わざるを得ない。
ケイマンに本社を置いて、世界中で稼いだ利益を税金ゼロで左うちわ、、、というような簡単な話ではないのである。
(香港の税務当局が入居するビルRevenue Tower)
香港法人(香港会社)設立の時点では、香港証券取引所への上場や香港・中華系の財閥との資本提携などを考えていなくても、2,3年で香港の事業が軌道に乗り、上場や資本提携を考えるケースも多いです。
しかし、会社の規模が大きくなってから組織再編をすると税金の問題が生じてきますので、香港法人(香港会社)設立の段階から、将来の上場・資本提携を意識して香港法人(香港会社)設立をすることをお勧めします。
将来の上場・資本提携を意識した香港法人(香港会社)設立を行いたい方、OWL Investmentsにご相談ください。
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