2016/03/09
不動産仲介のナイト・フランク社は、2007年から毎年発表している「ウェルス・レポート」(「The Wealth Report」)の2016年度版を発表しました。
このレポートでは、居住用の主な不動産を除き3,000万米ドル(約34億2,000万円)以上の投資可能資産を所有する個人を、超富裕層 (Ultra high net worth individuals, “UHNWI”)と定義しています。
2015年の世界の超富裕層(UHNWI)の数は18万7,468人で、前年より約6,000人(3%)減少しています。超富裕層(UHNWI)の数が減少したのは2008年の金融危機以来のことです。
アジアの超富裕層(UHNWI)の人口も前年比3%減少しました。理由としては、中国経済の減速、原油価格の急落、株式市場の乱高下、米ドル高が挙げられています。
過去10年間で超富裕層(UHNWI)の増加数が最も多かったのはアジアで、アジアの超富裕層(UHNWI)の人口は10年前の約2.3倍(134%増)になりました。
2015年時点で、アジアの超富裕層(UHNWI)は、41,072人。北米(69,283人)、ヨーロッパ(46,191人)に次ぐ第3位です。今後の10年間で、67,999人に達し、ヨーロッパ(58,465人)を抜き、北米(90,247人)に次ぐ第2位になると予想されています。
超富裕層(UHNWI)人口を都市別に見ると、第1位:ニューヨーク、第2位:ロンドンでした。この辺りはイメージ通りですね。
第3位辺りからは、予想しにくくなるかも知れません。第3位:香港、第4位:モスクワ、第5位:ロスアンジェルス、第6位:シンガポールと続きます。
香港やモスクワは、観光や出張で行った人でも、超高級車が物凄く走っている様を見て想像できるかも知れません。弊社のある香港では、フェラーリや高級電気自動車テスラを一日に何台も見る日々です。
これらの都市と比べると、東京は順位がぐっと下がって第9位です。第7位:北京、第8位:台北よりも下なのは時代の流れでしょうか。
ナイト・フランク社の「ウェルス・レポート」(「The Wealth Report」)都市別人口の表には、香港が入っていませんでした。そこで、OWL Investmentsが、同レポートの国別超富裕層(UHNWI)人口の表に入っていた香港のデータを入れ、超富裕層(UHNWI)人口が1,000人以上の都市+大阪でグラフを作ってみました。
この超富裕層(UHNWI)人口のグラフを見ても、世界各都市の力と勢い、香港がアジアの中で最も超富裕層(UHNWI)にとって住みやすい都市であることを窺い知ることができそうです。
香港移住を考えている方、OWL Investmentsにご相談ください。
問い合わせ用メールアドレス:info@owl-investments.com