2015/08/10
マカオゲーミング監察協調局(Macao Gaming Inspection and Coordination Bureau)発表によると、2015年7月のカジノ収益は、186億1500万マカオパタカ(約2,885億円)で、前年同月比34.5%減となり、14か月連続で前年同月比マイナスを記録しています。
香港の隣(フェリーで約1時間)にある世界最大のカジノ都市マカオのカジノ市場が縮小している要因としては、①中国政府の反腐敗政策、②マカオのビザ厳格化、③マカオ内の禁煙政策、④中国金融商品市場の低調により富裕層の余剰資金が減少していること、が挙げられています。
マカオのカジノ収益の大半(約3分の2とも言われる)は、中国本土からの超富裕層顧客(カジノからVIP待遇を受けるハイローラーと呼ばれる顧客)の支出が占めますが、上記①反腐敗政策、④中国金融商品市場の低調は、彼らの支出減に直結していることがうかがわれます。
しかし、減少してもなお、マカオのカジノの規模は非常に大きいとことも改めて言及したいと思います。
例えば、カジノコンサルティング会社、Global Betting and Gaming Consultancy (GBGC) 発表の2014年カジノ場ランキング(下に記載)を見ますと、1位のGalaxy Macauのから8位までをマカオのカジノ場が独占しています。
1 – Galaxy Macau (Macau) $5.85 billion
2 – Grand Lisboa (Macau) $3.82 billion
3 – City of Dreams (Macau) $3.72 billion
4 – Wynn Macau (Macau) $3.59 billion
5 – Venetian Macao (Macau) $3.55 billion
6 – MGM Macau (Macau) $3.24 billion
7 – StarWorld Hotel (Macau) $2.87 billion
8 – Sands Cotai Central (Macau) $2.80 billion
9 – Marina Bay Sands (Singapore) $2.57 billion
10 – Resorts World Sentosa (Singapore) $1.76 billion