2015/11/22
「ビザ無しで、どこまで香港で仕事をしていいの?」で、就労の認められたビザ無しで働くことのできる事案、働くことのできない事案を説明しました。
Immigration Department(入国管理局)のウェブサイトを見ると、「Twelve immigration offenders arrested(入管違反者を12名逮捕)」のようなプレスリリースが挙がっていますが、不法就労をしている人々が全員捕まるわけではありません。(入国管理局も暇ではないので、香港中のオフィス、工場、店を一軒一軒しらみつぶしにチェックする訳ではありません。)
では、どういう場合に摘発されやすいのか、日本人が絡んだケースを二例ほど簡単に説明してみましょう。
ある日系企業の販売店で、日本から長期営業支援に入っていた営業指導担当氏。開店時の店舗立ち上げ支援だからビザなしで大丈夫だろうと、甘く見ていたのですが、入管職員が突如踏み込んできました。
さて、この店がなぜ狙われたのでしょう?
この店で、日本から来た開店支援担当が、香港人を厳しく叱ったことがあり、その叱られた人はそのまま退職してしまった、ということがありました。どうも、その元従業員が入国管理局にタレこんだのではないかと想像されます。(あくまで、想像ですが。)
ある会社の取締役A氏(男性)が、日本人の若い女性B氏をアシスタントとして雇用していましたが、入管職員が突如踏み込んできました。
さて、この会社がなぜ狙われたのでしょう?
どうやら、この会社取締役A氏の妻C氏が、「A氏(C氏の夫)がB氏と不倫関係にあるのではないか。」との疑いを持ち、入国管理局にタレこんだのではないかと想像されます。(あくまで、想像ですが。)
これらの例を見ると、どういう場合に入国管理局にタレこむ事態が生じてしまうのかが見えてきます。こうした火種を作らないことが大切ですね。
というより、不法就労自体そもそも違法です。ビザ取得のスケジュールを余裕を持って組み、ビザを取得してから仕事をする形にすることが大切です。
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