2017/09/09
香港では、旧暦の端午節(端午の節句)になると、ドラゴンボートレースが開催されます。
3か月も経ってしまいましたが、今年、OWLメンバーの一人が、Hong Kong Dragon Boat Carnivalに出場したので、レポートしてみます。
旧暦の端午節(端午の節句)になると、香港ではドラゴンボートレースが開催されます。
最近は、日本でも、横浜など中国の影響の強い街で開催されるので、御存知の方も多いでしょう。 世界各地で開催されているとはいえ、香港こそ本家本元。
香港で開催されるレースの中でも、有名どころでは、ビクトリアハーバーで開催されるHong Kong Dragon Boat Carnivalと、赤柱(Stanley)で開催されるInternational Dragon Boat Championshipsでしょうか。
ドラゴンボートは、ボートを漕ぐ人(パドラー)20人、太鼓を叩いて漕ぐタイミングを合わせる人(ドラマー)1人、舵取りをする人(ステアマン)1名の22名で1チームになり競争することが多いようですが、パドラー10人ドラマー1人、ステアマン1人で1チームのこともあります。
1チーム作るのにこれだけ大勢必要なので、ドラゴンボートに出場しましょう!と思いついてすぐ出場する訳にはいきません。
20人を超える常設のチームがあり、日々トレーニングに励んでいるようです。
その中には日本人チームもあり、赤柱(Stanley)のInternational Dragon Boat Championshipsで優勝したこともある強豪ということです。
日本人チームに入るのも良いですが、せっかく国際都市香港に住んでいるのですから、多国籍チームに入るのも良いと思います。 今回、OWLメンバーは、ヨーロッパ4大学の関係者合同チームに入ってみました。
メンバーが途中で増えたり減ったりしていましたが、だいたい20数名、中国大陸出身者が約3分の1、香港系のオーストラリア人・カナダ人などが約3分の1、いわゆる欧米人が約3分の1、日本人が1名(OWLメンバー)でした。
日本人だけのチームだと、練習場所の手配・練習場所への行き方についての連絡など、きっちり整然と進むのでしょうが、そこは多国籍チーム、ちょっとアバウトです。
香港で一般的なメッセンジャーアプリのWhatsAppでチャットをしながら、ぐだぐだ決めていきます。(これでも物事が進んでいくのが凄いとも言えます。) リーダーは、「日本や韓国のチームは、規律が厳しいんだよね。だから強いんだと思う。」とか、言っていました。
この多国籍チームがアバウトなことは、十分把握しているようでした。
このチーム、ビクトリアハーバーで開催されるHong Kong Dragon Boat Carnivalにエントリーしたのですが、その前に、まずトライということで、塔門洲という漁師町の離島のレースに出場することにしました。(下の地図の右上にある赤く塗られた島)
どうやら、香港の各地(特に、漁師町)で伝統的にドラゴンボートが開催されていた、それが、スポーツとして洗練される中で、ビクトリアハーバーとスタンレーの有名なレースが開催されるようになった、でも、漁師町のレースは以前どおりに行われている、という歴史があるようです。
現地で、私達のチームもユニフォームは作っていたのですが、チームリーダーの香港系オーストラリア人が、みんなにシャツを渡してきまして、「着ろ」と言うんです。「今日は、うちのチームのユニフォームじゃない。別のチーム名で参加だ」と。
なんと、この離島の村の中の一集落のチームに成りすまして(?)出場してしまいました。 こんな替え玉が許されるのか分かりませんが、まあ、田舎の大会ですし、一回戦負けでしたから良いでしょう。
Hong Kong Dragon Boat Carnivalは、中環(Central)の大観覧車の前で行われました。最高の場所ですね。
塔門洲の大会は、替え玉チーム(?)以外は、みんな村の若者達のチームでしたが、このHong Kong Dragon Boat Carnivalのチームは、老若男女様々で、海外から来ているチームも多かったですね。隣のコースのチームは、サンフランシスコの高校のチームでしたし。
OWLメンバーのチームは、ぎりぎりで二回戦に進出するも、二回戦では惨敗。
(湾仔のConvention Centreの方から、中環に向かってボートを漕いでくる) 三回戦進出できないことが確定した後は、同じ会場で開催されている、San Miguel主催のSan Miguel BeerFestでドラゴンボート参加者用のビールをもらって乾杯。
(公式サイトより) 香港は、アジア半分・ヨーロッパ半分の国際都市です。せっかくですので、アジアとヨーロッパの入り混じったグループに入って、活動を楽しんでみると良いかも知れません。