2015/08/16
株式会社アシックスは、2015年1~6月期連結決算を、売上高2216億円(前年同期比113.4%)、営業利益212億円(同108.6%)、純利益145億円(同104.8%)と発表しました。特筆すべきは海外売上で、海外売上高比率は前年同期から3.4ポイント上昇し、74.5%になりました。中でも、東アジアの売上高が飛躍的に伸び、香港で同163%、台湾で同127%となっています。
スポーツシューズの売上は80%を超え、中でも、ランニングシューズの売り上げ伸び率は、米州で前年同期比118.2%、欧州で同108.9%、オセアニア・東南・南アジアで同124%、東アジアで171.2%、日本で同109.5%となっています。
さて、香港を含む東アジアにおけるランニングシューズの売上が著しく伸びていますが、ランニング人口(その代表としてのマラソン人口)は、増えているのでしょうか?
マラソンの国際団体であるAssociation of International Marathons and Distance Racesによる、市民マラソンの完走者数ランキング(2014年)を見ますと、5位に東京マラソン、8位に大阪マラソンなど主要な日本国内のマラソンが入る一方、香港マラソンは24位までに入っていません。(詳しいデータは下記)
しかし、英国Guardian紙の記事(ソースは、runrepeat.comのリサーチ)によると、香港や中国でマラソン人口の伸びが著しいことが分かります。(2009年から2014年まで、中国が増加率2位で259.47%増、香港が増加率7位で159.26%増。詳しいデータは下記)
そもそも、余暇としてスポーツを楽しむのは、生活に余裕が出てきてからです。香港、中国や東南アジアは、まさにスポーツ人口が伸び、スポーツビジネスも伸びていく時期に突入していると言えそうです。
1位 ニューヨークシティマラソン(11月2日) 50504人
2位 シカゴマラソン(10月12日) 40801人
3位 パリマラソン(4月6日) 38116人
4位 ロンドンマラソン(4月13日) 35803人
5位 東京マラソン(2月23日) 34121人
6位 ボストンマラソン(4月21日) 31760人
7位 ベルリンマラソン(9月28日) 28999人
8位 大阪マラソン(10月26日) 28092人
9位 ホノルルマラソン(12月14日) 21826人
10位 ロサンゼルスマラソン(3月9日) 21474人
1位 ロシア 300.0%
2位 中国 259.47%
3位 フィリピン 211.90%
4位 ギリシャ 183.69%
5位 イスラエル 172.31%
6位 アルゼンチン 161.80%
7位 香港 159.26%
8位 インド 154.78%
9位 ルーマニア 152.78%
10位 シンガポール 134.04%