コラム
Column

マカオのカジノ企業Galaxy Entertainment Groupが欧州モナコ公国のカジノ企業に出資

2015/08/07

マカオを拠点とするカジノ企業Galaxy Entertainment Group(GEG)は欧州モナコ公国のカジノ企業Societe des Bains de Mer et du Cercle des Etrangers a Monaco(モンテカルロSBM)の株式の5%を取得します。

モンテカルロSBMは、モナコ政府が株式の69.5%を保有

モンテカルロSBMは、モナコ政府が69.5%の株式を有する、2027年までモナコでカジノ運営が認められた唯一の企業であり、カジノ場の他にホテル「Hotel de Paris」やオペラハウス等を保有しています。売上は、6億5000万米ドル=約780億円(2014年)で前年比11%増ですが、2011年以降は営業赤字が続いています。歴史的施設維持や設備投資費用の重さが響いている様子です。
また、LVMH(ルイ・ヴィトン等のブランド企業を傘下に抱えるコングロマリット)が新規発行株式5%の株式(6億5000万ユーロ=約884億円)を取得することが明らかになっており、この資金はHotel de Paris等のリノベーションに用いられるとのことです。

Hotel de Paris

マカオのカジノ収入は14ヶ月連続で前年同月比マイナス

マカオゲーミング監察協調局(Macao Gaming Inspection and Coordination Bureau)発表によると、2015年7月のカジノ収益は、186億1500万マカオパタカ(約2,885億円)で、前年同月比34.5%減となり、14か月連続で前年同月比マイナスを記録しています。
マカオのカジノ収益の大半(約3分の2とも言われる)は、中国本土からの超富裕層顧客(カジノからVIP待遇を受けるハイローラーと呼ばれる顧客)の支出が占めていますが、中国習近平政権下での汚職取り締まりの徹底によりハイローラーが減少し、マカオのカジノ収入全体に影響しているようです。

このマカオにおけるカジノ収入を背景に、マカオを拠点とするカジノ企業が新たな方向性を探っていることがうかがえます。

この記事が気に入ったらいいね!しよう
関連記事

Contact Usお問い合わせ

海外での会社設立・資産運用・移住に関する各種ご相談を無料で承ります。
お気軽にお問い合わせください。

◆出張セミナー◆
関東地方であれば、5名以上の参加者が集まる会合に、弊社代表(小峰孝史)が出張セミナーに参ります。
テーマは、海外法人・銀行口座を利用したタックスプランニング、海外移住による節税、暗号資産投資家向けの節税、
海外の暗号資産取引所(Binanceなど)を利用する方法などです。
関東地方以外であっても、大阪、名古屋、沖縄、バンコクなどでセミナーを実施してきました。
応相談になりますが、お声がけください。

◆提携先募集◆
「日本人が気軽に国境を越える社会にしていきたい!」という理念に共感していただける方、ぜひ、ご連絡ください。
現在、特に以下の方を募集させていただいております。
- 税務・会計関係 -
・海外投資などに興味をもつクライアントさんのいらっしゃる税理士さん
- 不動産関係 -
・日本の不動産を海外で販売したい不動産会社の方
・外国人顧客が不動産を買いに来ているが、対応に苦慮されている不動産会社の方
- ファイナンシャルアドバイザー関係 -
・海外投資に興味のあるファイナンシャルアドバイザーの方
- メディア関係 -
・日本からのアウトバウンド投資・移住・バイリンガル教育に関する企画をお考えの出版社、雑誌社、新聞社、テレビ局のご担当者様
・日本へのインバウンド投資・移住・インバウンド観光に関する企画をお考えの出版社、雑誌社、新聞社、テレビ局のご担当者様

TEL:050-1577-0654(東京オフィス)

受付時間:10:00〜18:00
 PAGETOP