2019/03/18
香港島の湾仔エリアの海沿いに、Hong Kong Convention and Exhibition Centreという施設があります。国際的な展示会などが開催される、東京近辺で言えば、東京国際展示場(東京ビッグサイト)、幕張メッセのような施設です。
今年の3月後半~4月に開かれるイベントとしては、Hong Kong International Film & TV Market(香港国際影視展)(3月18日~21日)、Art Basel(3月29日~31日)、Hong Kong Electronics Fair(4月13日~16日)、HKTDC Hong Kong International Medical and Healthcare Fair(5月14日~16日)、Hong Kong International Education Expo(5月18日~19日)などがあります。
そんなイベントの一つ、アニメのイベントC3AFA Hong Kongへの出展を、弊社(OWL Investments)がお手伝いしたので、このアニメイベントについて書いてみます。
C3AFAは、株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメントのグループ会社であるSOZO Pte. Ltd.(本社:シンガポール)が運営してきた「Anime Festival Asia」と株式会社創通が運営してきた「C3」を統合して、2017年からアジアの主要都市において開催されている、日本のアニメ、ゲーム、音楽、キャラクター、漫画・ライトノベル等を主なコンテンツとしたイベントです。
香港で人気のアニメは、大半が日本のアニメです。ですから、このC3AFAに出展しているブースも、大半(ブースの数で約70%、広さで約80%)は日本企業という印象でした。
有名どころの日本企業としては、KADOKAWA、バンダイナムコ、テレビ東京、Animateなどが出展していました。
日本人にとっては、昔懐かしい「タマ&フレンズ 〜うちのタマ知りませんか?〜」も結構大きく出展していたのが印象的でしたね。
一方、非日系企業としては、アニメグッズの製造業者なども出展していましたが、どこより言及しておきたいのはbilibiliです。
Bilibiliは、中国(中国本土)の動画共有サイトで、ニコニコ動画が開発した弾幕と呼ばれる画面上にコメントを表示する機能が売りです。
2018年3月末には持株会社(ケイマン諸島法人)がNASDAQに上場し、上場時の時価総額は31億3000万ドル(約3200億円)、2018年の連結売上は41億28百万人民元(約685億円)に達しています。ニコニコ動画を運営する株式会社ドワンゴの売上が280億67百万円(2018年3月期)ですから、約2.5倍の規模です。
同じようなビジネスを展開しても、人口の多い中国で展開すると規模が違ってくるということの見本ですね。
コスプレイヤーは入場無料(通常入場料は35香港ドル=約490円)、しかも、今年の7月25日~8月6日に名古屋で開催されるWorld Cosplay Summitの予選が開催されるということもあり、凄い数のコスプレイヤーが来場していました!
秋葉原のようなアニメの町が香港にはないから、香港人コスプレイヤーは、普段からコスプレをできる場所が無いんだと思います。このC3AFAでは、コスプレイヤーもここぞとばかり張り切っていた印象です。
(コスプレイヤーとコスプレイヤーの撮影に熱心な人達)
せっかく、出展料を払ってブースを出し、日本から渡航費を払って香港まで行く訳ですから、どのブースも集客をしたいはずです。
ですが、集客力にはかなりの差がありました。
日本企業のなかでもKADOKAWAなどは、様々なコンテンツを持っていることもあり、多くのアニメグッズの販売などしていました。そして、その販売ブースに入るために大行列なのです。
香港にもアニメショップはあるのですが、秋葉原のようなアニメタウンは無いし、偽物も横行しているから、本物のアニメグッズに飢えているんでしょうね。
一方、アニメグッズを陳列しているだけ、パンフレットを置いているだけ、なんていうブースは、人がなかなか来ていなかったですね。
人っ子一人立ち寄っていなかったのは、偽キャラクターグッズなどの販売に対する排除と啓発を行っている一般社団法人日本商品化権協会のブースでした。偽キャラクターグッズの排除などを訴える説明など書いてあるだけ。アニメファンのイベントに来て、いったい何をしようとしていたのでしょう?
香港の展示会への出展、さらには、香港・中華圏に事業展開を考えている方向けにお手伝いをしております。ぜひ、OWL Investmentsにご相談ください。
問い合わせ先(OWL Investments):info@owl-investments.com