2016/05/15
香港の街歩きをしていて最も困る問題の一つ、それがトイレです。
香港のビルなどの中のトイレは、たいてい、カギがかかっていて、ビルのテナントだけがカギを持っています。
レストランに入っていればレストランのトイレを借りられますし、オフィスビルを訪問した時も訪問先のトイレを借りられます。しかし、街歩きをしているときや、移動中のときなど、トイレに行きたくても入れるトイレが無い!という問題に直面することが少なくありません。
そこで、OWL Investmentsでは、トイレの場所が分かりやすいショッピングモールは少ない、でも、街歩きを楽しめる場所を中心に、トイレの場所を解説していきたいと思います。
ちなみに、香港のトイレはきれい・汚いの落差が激しいので、☆でランク分けしています。
☆5つ(黄色)は、最高級ホテル級。中環(Central)マンダリンオリエンタルホテルのトイレを基準にしています。
☆4つは、高級ショッピングモール級。中環(Central)のifcモールを基準にしています。
☆3つは、準高級ショッピングモール級。銅鑼湾(Causeway Bay)のそごうを基準にしています。潔癖症の人以外であれば、☆3つまでは問題ないと思います。
☆2つは、ローカルの商店級。
☆1つは、清掃状態のあまり良くない公衆トイレ。緊急避難用ですね。
◆は、カギなしで使えるトイレがありそうに見えて無いビル。緊急事態の時に駆け込むと、ショックが大きいビルです。
○(黄色)は、授乳室・おしめ交換用個室です。
(この地図は、対象範囲の操作・拡大もできます。)
2014年12月のMTR(地下鉄)延長で注目の集まる香港島西部。西営盤(Sai Ying Pun)は、物凄い坂のある町で、坂の上と下では雰囲気がまるで違います。
坂の上は、欧米人の集まるSOHOやミッドレベルの西隣に位置することもあり、欧米人好みのバー、カフェやビストロが増えてきていますし、歴史ある学校や教会もあります。一方、坂の下は、干物の匂いが漂う超下町で、干物屋の間を路面電車(トラム)がすり抜けていきます。
こうした様々な顔を持つ街なので街歩きの楽しい場所なのですが、大きなショッピングモールが無いだけに、トイレ探しが難しい街です。
坂の下の下町エリアは、トラムの走る徳輔道西(Des Voeux Road West)、その一本山側を東西に走る皇后大道西(Queen’s Road West)がメインの通り。南北に走る道は幾つもありますが、街市(マーケット)に面しているうえ、坂道が厳しくなってくるエリアにはエスカレーターも整備された正街が街歩きに便利。
(この地図は、対象範囲の操作・拡大できません。対象範囲の操作・拡大は、上のマップでどうぞ。)
このエリアは、確かに公衆トイレは幾つもありますが、きれいなトイレを探すのは至難です。まずは、西営盤(Sai Ying Pun)駅のA出口から地上に上がった場所の公園(西湖里遊楽場)の公衆トイレを挙げましょう。ここは、MTR延伸時に出来た公園で真新しく、公衆トイレとは思えないきれいさです。
公衆トイレは嫌だという方の場合、ホテルのトイレを(こっそり)使わせてもらうことになります。ただ、このエリアのホテルは小規模のものが多く、宿泊客以外が来ることは少ないので、外部の人がホテルのトイレを使いにくい印象です。そんな中、比較的使いやすいトイレを書いていきましょう。
正街の坂を下りきった場所にある港島太平洋酒店(Island Pacific Hotel)は、このエリアでは比較的大きいホテル。エスカレーターで1/Fに上がり、ロビーの先にあるカフェを入っていき、突き当りにあるドアを入るとトイレがあります。
干物屋に囲まれてトラムの走る徳輔道西(Des Voeux Road West)を東に向かって行くと、西営盤(Sai Ying Pun)駅のA出口脇に、完成したばかりの颐庭酒店(Eco Tree Hotel Hong Kong)があります。エレベーターで7/Fに上がり、エレベーターを降りて右に曲がってすぐの場所にトイレがあります。エレベーターを降りるとすぐフロントなので、挙動不審な動きをせず、当然のような顔をしてトイレに向かうことがポイントのようです。
さらに徳輔道西(Des Voeux Road West)を東に向かって行くと、Hotel ibisが見えてきます。ホテルロビーのある5階にトイレがあります。このビルの地上階にはスターバックスが入っているのですが、スターバックスで「トイレはどこですか?」と聞くと、「5階のトイレを使ってください」と言われますので、「スタバの客ですよ」という顔をしていると、5/Fのトイレを使いやすいと思います。
正街の坂を上がっていくと街市(マーケット)がありますが、街市を過ぎると、欧米人好みのバーやカフェが現れてきます。
このエリアには、ちょうど西営盤社区総合大楼(Sai Ying Pun Community Complex)という公共施設があります。公共施設だけにトイレを借りやすいですね。高街側から入る場合、エレベーターで3/Fに上がり、外側を回って社区会堂に行くとトイレがあります。般咸道(Bonham Road)側にも入口がありますが、こちらから入ると、入ってすぐトイレです。
この建物の高街側から見たファサードは石造りで趣があるので、写真撮影をしている人を良く見かけます。ですが、元々、1892年に建設されたあと病院として使用されており、第二次世界大戦後には精神病院となり(1947-1971)、精神病院として使用されなくなった後は、お化けがでるという噂で「高街鬼屋=High Street Ghost House」と言われていたそうです。英語版Wikipediaページ参照。
こんな話を聞くと、ここのトイレを使う気が無くなりますか?
精神病院とかお化け屋敷とか聞いて西営盤社区総合大楼のトイレを使う気が失せてしまった方、御安心ください。奥の手があります。
西営盤(Sai Ying Pun)の坂の上は植民地時代の雰囲気の残る街で、趣ある教会もあります。
高街沿いであれば、西に向かって歩いて行き、西邊街と交わる場所にある救恩堂。ここのトイレは、西邊街側の門から入って右側にありますので、ここで借りる手もあるでしょう。
また、般咸道(Bonham Road)沿いであれば、中華基督教禮賢會香港堂 (Chinese Rhenish Church)があります。建物の奥、女性用はG/F、男性用は階段を少し上がった所にトイレがあります。
教会ですので、トイレを使わせてもらうときには、祈りの気持ちを忘れずに。
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香港のカギなしで使えるトイレ、こんな場所にあるよ!という情報をお待ちしています。
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