コラム
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オリンピックトレイルは、子供連れでも楽しめる香港最高のハイキングコース!

2016/02/19

出張や観光で行くと、香港は、高層ビルとショッピングモールだけの都市のように感じるのですが、都心から電車・車で30分も離れると緑あふれる都市なのです。

香港では、都心のすぐ近くにトレイルコース(山歩きコース)が充実!

香港には、4大トレイルコース(香港トレイル50㎞、ウィルソントレイル78㎞、マクリホーストレイル100㎞、ランタオトレイル70㎞)をはじめとして、いくつものコースがあります。

さすがに、この距離を一気に走破するのは大会のときくらいで、普段はこの一部分を走る・歩くのが普通です。一部分として最も有名なのは、香港トレイルSection8の「ドラゴンズバック」(「龍の背」の意味。約8.5km)でしょう。

このドラゴンズバックは、「龍の背」の名の通り、尾根伝いに歩く箇所があり、尾根の両側に海の景色を楽しむことができる素晴らしいコースです。小学校低学年の子供を連れて2時間半から3時間程度のハイキングを楽しむこともできるでしょう。

有名なドラゴンズバックに負けず劣らず素晴らしいオリンピックトレイル

ドラゴンズバックほど有名ではないのですが、ランタオ島を南北に縦断するコース(約7.5km)も、これに負けず劣らず素晴らしいのです。

政府のハイキングガイドEnjoy Hikingでは、Islands Nature Heritage Trailという名称になっていますが、2008年の北京オリンピックを記念して名付けられた「オリンピックトレイル」という名前の方が知られています。

オリンピックトレイルの出発地点は、香港空港のすぐ近く

スタートは、香港空港すぐ近くのMTR東涌(Tung Chung)駅です。この東涌(Tung Chung)は、香港最大のアウトレットモールである東薈城名店倉(Citygate Outlets)で有名ですね。

東涌駅から香港駅方面に戻るような形で歩いていくと、トレイルコースの地図が見えてきました。

Olympic Trail 1

海岸に並行して歩くしばらくの間は、舗装道路を歩いて行っても良いのですが、せっかくなので山の中を歩いていくと、なんと、途中で、大雨のためでしょうか、道が一部流されてしまっている(?)箇所があります。とはいえ、歩いて渡っても安全です。

Olympic Trail 2

明王朝時代の萬暦元年(1573年)から定住したと言われる白芒(Pak Mong)村

東涌駅から約2㎞歩くと、白芒(Pak Mong)村にたどり着きます。香港には、英国統治下に入り国際都市として発展を始める以前からの集落が幾つも残っていますが、その多くが、北部で中国本土に近い新界(New Territory)やランタオ島です。

この白芒村までは歩いている人が少ないのですが、この白芒村から急にハイカーが増えてきます。オリンピックトレイルは、この白芒村から梅窩(Mui Wo)の約5㎞を指し、ここからの区間は歩きやすく景色も良いコースになっています。MTR東涌(Tung Chung)駅から白芒村までタクシーで来て、白芒村から歩き始めてもいいかも知れません。そうすると、約2㎞はコースが短くなり、家族連れでもますます余裕でしょう。

Olympic Trail 3

1939年に建設されたという、白芒村の監視塔

オリンピックトレイルは、路面もしっかりしているので家族連れにぴったり!

白芒村からさらに南下、ランタオ島の尾根を目指します。ランタオ島は、香港島より大きく、香港の島の中で一番大きい島です。それもあって、ランタオトレイルは、雄大な自然を楽しめる(その分、少しきつい)のですが、このオリンピックトレイルは、坂道もきつくないし、路面もしっかりしているので、安全そのものです。

Olympic Trail 4

目的地の梅窩(Mui Wo)と銀礦灣(Silver Mine Beach)が見えてきた!

尾根を越えて坂を下っていくと、望渡坳(Mong To Au)避雨亭にさしかかります。この展望台からは、ランタオ島南岸にあるオリンピックトレイルの目的地である梅窩(Mui Wo)と銀礦灣(Silver Mine Beach)が良く見えます。

Olympic Trail 5

銀の鉱山跡を覗いて見た!

銀礦灣(Silver Mine Beach)というからには、「銀の鉱山があったのかな?」などと思いながら歩いていくと、銀の鉱山跡にたどり着きます。1910年から掘り始めたものの、銀の含有量が少なかったため、間もなく採掘を中止したとのことです。今は廃坑で坑道の入口しか見ることはできませんが、当時の雰囲気を感じることができます。

Olympic Trail 6

巨大な滝、銀礦群瀑(Silvermine Waterfall)は涼しげ

銀の鉱山跡からほんの少し歩くと、トレイルコースの左側に巨大な滝が見えてきます。銀礦群瀑(Silvermine Waterfall)です。

Olympic Trail 7

白銀郷にある文武廟は400年以上前に建てられた!

滝から緩やかな坂を下っていくと、白銀郷という村にたどり着きます。ここの文武廟は、400年以上前に建てられたという歴史ある廟。このコースは、香港が英国領になる以前からの古い集落を幾つも通り過ぎるのですが、これら集落の中には歴史あるものが残っているので、飽きないのもよいところ。

Olympic Trail 8

銀礦灣(Silver Mine Beach)の砂浜では、潮干狩りも楽しめる!

徐々に建物の増えてきた坂道を下っていくと、銀礦灣(Silver Mine Beach)の砂浜。

Olympic Trail 9

5月から9月には海水浴客も多いですし、潮干狩りを楽しむ家族連れも多い砂浜です。小さなカニやヤドカリも多いので、小さい子供を連れてきても一日中楽しめる場所です。

カニやヤドカリを捕まえて遊んだり、潮干狩りを楽しんだりするには、塩の満ち引きを予め調べておく必要があります。Tide Forecastというウェブサイトで調べてから出かけると良いでしょう。

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