2018/03/18
大学の世界ランキングは様々な機関が発表していますが、英国のQuacquarelli Symonds (クアクアレリ・シモンズ社、「QS」)が作成しているランキングは、最も有名なもののひとつでしょう。
QSは、大学の総合ランキングを毎年9月に発表しますが、2018年2月28日、専攻分野別大学ランキングを発表したので、見てみましょう。
まず、Arts & Humanities(人文科学)、Engineering & Technology(工学)、Life Sciences & Medicine(生物・医学)、Natural Sciences(自然科学)、Social Sciences & Management(社会科学・マネジメント)の5カテゴリーに分け、さらに、サブカテゴリーに分けられています。 グローバルに活躍するOWL Investmentsサイトの読者であれば、、御子息の大学進学にあたって、どの大学がどのような世界的評価を受けているのか、気になりますね。
どういう大学が上位にきているのでしょうか、日本・香港を含むアジアの大学はランクインしているでしょうか?各分野20位までの大学を見てみましょう。
アジアからは、東京大学(8位)、シンガポール国立大学(18位)、香港大学(18位)がランクインです。
アジアからは、シンガポール南洋理工大学(5位)、東京大学(8位)、清華大学(8位)、東京工業大学(14位)、Korea Advanced Institute of Science and Technology(15位)、ソウル大学(16位)、香港科技大学(17位)、国立台湾大学(19位)、北京大学(20位)がランクインです。 工学系は、アジアの大学が強いですね。そういえば、京都大学が見当たりませんね、と思ったら、21位でした。
20位以内にアジアの大学からは、東京大学(20位)だけ。理系、それも医学などはアジアの大学が強いという印象を持っていた(筆者は門外漢なのであくまで印象ですが)ので、これは意外ですね。
アジアからは、東京大学(8位)、シンガポール国立大学(12位)、北京大学(14位)、京都大学(15位)、清華大学(16位)、シンガポール南洋大学(19位)、ソウル大学(20位)が20位までにランクインです。
アジアからは、シンガポール国立大学(7位)、香港大学(10位)、東京大学(13位)がランクインです。 社会科学・マネジメントは、圧倒的に欧米(というか英語圏)の大学が強いですね。アジアからベスト10にランキングしているのも、シンガポール国立大学・香港大学という英語圏の大学だけですし。
全体としてみると、工学・自然科学の分野ではアジアの大学、とくに、非英語圏の大学も頑張っていることが分かります。
他の分野のランキングには出てこない中国大陸・韓国の大学もランキングに顔を出してきますね。
これらの分野は、(研究発表は英語でする必要がありますけれども)非英語圏であることが不利に働かない分野なので、非英語圏のアジアの大学の躍進も納得です。
その一方、文系分野(人文科学、社会科学・マネジメント)は苦戦ですね。
英語圏の大学でないと、世界的影響力は限られている現状がうかがえます。
こう書いてきますと、「子供を外国で教育するなら欧米英語圏に行かなくては意味ないということですか?香港では意味ないのですね。」と言われてしまいそうです。 でも、弊社はこう考えています。
小学校・中学校・高校まで、香港で教育を受ける。
この段階では、日本の大学への進学と欧米英語圏の大学への進学を、両にらみにして「二股」をかけることも可能です。
そのうえで、日本の大学へ進学するのか、欧米英語圏の大学へ進学するのか、お子さんと話し合いながら決めていく、こうした選択肢を取ることができる、稀有な場所が香港では無いかと思うのです。
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