2015/06/22
香港で子育てをしているというと、「高層ビルだらけの都市で自然に触れさせる機会が無いのでは?」と言われてしまうこともあります。
でも、「そんなことは無い!」と断言できます。香港は、高層ビルの多い都心がコンパクトにまとまっていて、都心を少し離れれば、自然に触れる機会はいくらでもあります。
今回は、6月~7月がハイシーズンのライチ狩り体験記を書きたいと思います。ライチは、日本でも手に入りますけれども、香港の代表的な果物の一つで、中は甘くてみずみずしいですね。
香港では6月~7月はライチのハイシーズンで、地元のマーケットの果物屋にもライチが山と積まれています。そして、その名産地は、香港周辺。香港から中国本土に入ってすぐ近くの深センや東莞なのです。
今回は、深セン市南山区にある西麗果場に行ってみました。
(西麗果場のライチの木)
香港は中国の一部ですけれども、一国二制度のため、自動車のナンバープレートも別です。中国本土のナンバープレートと香港のナンバープレートの両方を付けた車もあり、そうした車であれば深センまで直接行けるのですが、香港の普通の自動車・タクシーでは行かれません。
そこで、今回は、比較的手軽な方法(鉄道とタクシーの乗継)で行ってみました。
深センまでは、MTR東鉄線の出発駅紅磡(ホンハム、Hung Hom)から終点の落馬州駅まで、わずか約45分で着きます。電車を降りて国境を歩いて渡ります。歩いて国境を渡るという感覚は、日本人には新鮮ですね。歩いて国境越えする場所の写真をお見せしたいのですが、撮影禁止なので、残念ながら写真はありません。
中国本土では英語はまず通じません。でも、行き先の名前を漢字で書いた紙を運転手に見せれば、きちんと行ってくれます。今回の目的地である西麗果場までは約45分、100元弱(約2000円弱)。
ちなみに、深センのタクシーは、深夜も含め少なくとも20回は乗っていますが、中国語ができず筆談だけの私ですけれども、ぼられたことは一度もありません。
タクシーに乗ること約45分で西麗果場に着くと、入口に大きく「荔枝(ライチ)世界」の文字。あらゆるものがコンパクトにまとまった香港と違って、看板から何から仰々しい、そして、門から切符売り場までの距離も長い。。
ライチ狩りの料金は、大人80元(約1600円)、身長1m-1.4mの子供が40元(約800円)です。
ライチ畑に入ると、木によってまだ青いライチもあるし、赤いライチもあります。1600円の元を取るほどはとても食べられないですけれども、ライチはこうやって木になっているんだ、と思いながら食べると、スーパーマーケットで買って食べるライチより、ひときわ美味しいですね。
子供達は暑いとか喉が渇いたとか文句を言い始め、散々だったのですが、翌週、幼稚園で絵を描くときに、ライチの絵を描いてきました。本人にとっては結構印象に残ったようで、親としても苦労の甲斐があったというものです。
西麗果場:深圳市南山区沙河西路5002号
香港側の落馬州駅を降りて、国境を渡った後、タクシーで約45分(約2000円)。行くときは、「西麗果場」という文字を、中国本土の簡体字で書いた紙を見せましょう。帰りも、落馬州駅からMTR(電車)で帰るならば、タクシーの運転手さんに「福田口岸」という文字を書いた紙を見せましょう。
香港では、ライチ狩りツアーもありますので、個人で中国に入るのが不安な人は、そうしたツアーに参加しても良いかもしれません。でも、ツアー当日の天気は予想できませんので、もちろん、当日が雨の場合もあります。そして、ツアーは(おそらく)雨天決行なので、当日が雨だと結構悲惨かもしれません。